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[公開練習]2023.9.29

重岡銀次朗「あの日の続きがしたい」

 IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級暫定王者の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が29日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。

 10月7日(土)、太田区総合体育館で開催される「3150 FIGHT vol.7」で、正規王者のダニエル・バラダレス(29=メキシコ)との団体内統一戦に臨む銀次朗は、「あの日(1月6日)の続きがしたい。燃えてくる」と、不完全燃焼に終わった一戦の完全決着を約束した。
96ラウンドのスパーリングを消化
 銀次朗は、元世界ランカーでOPBF東洋太平洋ライトフライ級11位のジェイソン・バイソン(25=比)、WBA世界ミニマム級3位のジョン・マイケル・ズレタ(28=比)と6ラウンドのスパーリングを敢行。銀次朗、優大(26)とも、合計96ラウンドのスパーリングを消化し、この日で打ち上げた。

 この日帰国する3人のスパーリングパートナー(バイソン、ズレタ、OPBF東洋ライトフライ級王者のミエル・ファハルド)に銀次朗はTシャツと鉢巻、優大はスイーツをプレゼントした。思わぬサプライズに3人とも喜んでいた。
「良い練習ができた」
 練習後に会見に臨んだ銀次朗は「今日もいつも通り、動きを確認しながら、やれることをやった。(3人のフィリピン人から)これまで経験したことがないパワーやタイミングを感じた。世界戦の前に経験できて良かった」と収穫を口にした。
町田主計トレーナーも太鼓判
 町田主計トレーナーは「本来の動きが戻ってきた。8月の試合前に足を怪我したが、回復が早くて、よくここまで持ってくることができた。試合を重ねるごとに減量も上手くなっているし、予想以上の出来」と、仕上がりの良さに太鼓判を押した。
「次が本当の世界戦」
 この試合の位置づけを聞かれた重岡は「バラダレスがどうこうではなく、次が本当の世界戦。これまで積み重ねてきたことを証明する試合」と、優大が口にしたことと同じことを言った。「相手は何かしら仕掛けてくるので、冷静に対応して、倒すことは意識せずに確実に追い詰める」。正規チャンピオンを倒してこそ本当のチャンピオンという思いがヒシヒシと伝わってきた。
「KOは意識しない。自然と倒れる」
 渡辺均会長は前日に「優大は5ラウンドにKOする」と予想。この日も同じ質問が飛ぶと、「早いラウンドで倒すと思っていたが、倒すことを意識しないのならどうかな。でも、5ラウンドには倒すと思う」と、兄と同じ5ラウンドに仕留めると予想した。

渡辺均会長は5ラウンドKOを予想

 横で聞いていた銀次朗は「早いじゃないですか」と笑いながら突っ込んでいたが、「KOは意識しないが、そのくらいで倒せると思う」と自信を示した。

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