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[引退発表]2022.4.30

勅使河原弘晶が引退を表明

 三迫ボクシングジムは30日、前OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の勅使河原弘晶(31=三迫)の引退を発表した。

 2011年7月にデビューした勅使河原は、類まれなる身体能力と左右ともに破壊力のあるパンチ力で頭角を現すと、2017年10月にWBOアジアパシフィック・バンタム級王座、2018年10月にOPBF王座を獲得した。

 「テッシー」の愛称で、入場から試合まで盛り上げた人気ボクサーで、強豪との対戦で常に注目された。昨年12月に米国カリフォルニア州でマーロン・タパレス(30=比)とのIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級挑戦者決定戦がラストファイトとなった。

 所属ジムを通じて勅使河原からコメントが届いた。
生涯戦績:27戦22勝(15KO)3敗2分
 この度私、勅使河原弘晶はボクシングを引退する事に決めました。2021年12月の敗戦まで自分自身を何も疑わずに信じ続け、世界チャンピオンになるために生活の全てをボクシングに捧げてきました。 そして、世界チャンピオンになるために決めていた事が一つありました。「あと一敗したらそこで潔く辞める」これは自分を追い込むためのメンタルのルールでした。これを決めていたことで「負けたら人生の全てを失う」という圧倒的な緊張感が生まれてキツい練習も耐えられ24時間ボ クサーでいられました。 
たくさんの感動をありがとう!
 勿論負ける気でリングに上ったことなど一度もありませんが、今回の敗戦でボクシングに賭ける全ての力を出し切ってしまい、後には何も残っていませんでした。「これで終わりなんだ」と、自然にそう思いました。

 ボクシングは大好きです。

 負けて悔しくない訳ありません。けど、自分は手を抜かずやり切ったという満足感があります。これからは、ボクシングを通して培った力で、社会に貢献できるように日々自分自身を鍛錬していきます。非行から立ち直るきっかけをくれた人生の恩人、輪島功一会長、チャンスを作ってくださった三迫貴志会長には感謝しかありません。そして僕の事を応援して下さった沢山のファンの皆様、サポートして下さった方々の応援があったからこそ、今までボクシングを続けてくるこ とができました。

 僕は、みんなが大好きです。 本当に本当にありがとうございました。

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