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[試合後会見]2021.10.14

タイトル奪還を目指す佐川遼の復帰戦

 前日本フェザー級王者の佐川遼(27=三迫)が14日(木)、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントに出場。58.0kg契約8回戦で小坂烈(23=SUN-RISE)と対戦した。

 2017年5月に日本ユース初代フェザー級トーナメント以来、約4年5ヶ月ぶりに再戦。佐川がリベンジしたのか?それとも小坂が返り討ちを果たしランキング入りしたのか――。
佐川遼(三迫)が再起に成功
 序盤から左を軸に丁寧な試合運びを見せた佐川が、最終ラウンドに仕留めた。佐川は小坂の右をブロックすると緩急をつけたパンチでペースを維持。中盤以降はジャブで顔を弾き、着実にダメージを与えた。8回、佐川は右アッパーから右ストレートでグラつかせてレフェリーストップに持ち込んだ。
「練習してきたことは出せた」
 顔に傷一つなく会見に臨んだ佐川は「これまでは右に頼り過ぎていたので、左でペースを握ることがテーマだった。練習してきたガードしてからの左ボディ、左フックは少しは出せたと思う」。「後半、相手のペースが落ちてきたのと、自分の動きが良くなってきてセコンドの指示通りに動くことができた。打ち合いの中で危ないパンチをもらいそうになっていたのでそこを修正していきたい」と落ち着いた表情で試合を振り返った。
「足のフェイントがよく出た」
by加藤健太トレーナー
 佐川とコンビを組む加藤健太トレーナーは「以前、小坂選手にKO負けしたトラウマがあったのか最初の練習段階で、ディフェンシブになっていたので、もっと自信を持って攻めていくように修正した。中盤以降は練習していたことが出せたと思う」と合格点を与えた。
フェザー級とスーパーフェザー級でチャンスを待つ
 会見に同席した三迫貴志会長は「(佐川は)2戦目で小坂君に負けてから強くなり、その後日本チャンピオンまでなった。丸田選手(丸田陽七太=森岡)に負けて王座を失ったが、原点に立ち返る意味を込めてこの試合を組んだ」と再起戦の相手に小坂を選んだ理由を説明すると「今日は倒して勝ってほしかったのでKOで勝てて良かった。これで自信をつけてさらに強くなってくれると思う」と今後の活躍に期待した。

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