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[前日計量]2021.4.7

ウェルター級注目の一戦!

 日本ウェルター級タイトルマッチの前日計量が7日、東京大田区の牧田総合病院で行われ、王者の小原佳太(34=三迫)と同級5位の坂井祥紀(30=横浜光)が計量に臨んだ。
 試合は、明日の8日(木)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで行われる。
 計量後にリモート取材に応じた両者は静かに闘志を燃やした。
約1年2ヶ月ぶりのリング
 小原は、昨年2月に永野祐樹(帝拳)に7回TKO勝ちして日本王座2階級制覇を達成。これが初防衛戦となる。300gアンダーの66.3kgでパスした小原は「いつもは1ヶ月半から体重を落とし始めるが、1年ぶりの試合ということで2ヶ月前から節制して臨んだ。いつもよりペースが早かったので(減量期間中に)少し食べながら調整することができた」と調子の良さを口にした。
「明日の試合に集中する」
 小原は「日本ランカーを見渡しても緊張感のある選手は正直少ないと思う。その中でもやりずらくて自分が集中して戦える相手。自分が指名したわけではないが、坂井選手と戦うので緊張している。日本人選手との対戦ではここ最近では一番不安が大きい」と拳を交える坂井を警戒した。
 横に並んだ坂井を見て「海外での試合を経験している分、無駄な力みがなくて良い選手だと感じた」と印象を口にすると、「自分のボクシングができて、中盤以降に倒せればと思う。ただ、倒せなかったり自分のペースでできなかったら、坂井選手のボクシングに付き合うことになる。嫌な展開になると思う」と冷静に試合展開を予想した。

 試合後のビジョンを聞かれた小原は「海外で試合をしたいが、このような状況で理想論になってしまうので考えていない。年齢的に先を見ないといけないが、今は坂井選手しか見ていない」。「勝った方が世界に向けて準備できると思う」と坂井撃破に全力を注ぐ。
「勝って周りから認めてもらう」
 一方、日本王座初挑戦の坂井も300gアンダーの66.3sで秤を降りた。メキシコで10年間リングに上がりWBCユース・スーパーライト級王座を獲得。昨年春に横浜光ジムと契約すると、8月に日本ランカーに勝利し3戦目でタイトルに挑む。
 逆輸入ボクサーの坂井は「自分が想定していたより早くタイトルに挑戦できた。国内ウェルター級で一番強い選手と戦えることがうれしい」と小原との対戦に胸を躍らせた。
「相手が嫌がることをする」
 「自分は相手の対策をするタイプでもないし、対策できるほど器用ではない。小原選手はロングレンジでの攻防が得意だと思う。懐に入るのか、距離を取るのかは向き合って決める。出たとこ勝負です」。「相手が嫌がることを見つけて突いていく」とメキシコで培ったキャリアを小原にぶつける!
明日! 後楽園ホールでゴング!
 小原がロングレンジからの強打でキャンバスに沈めるのか?それとも坂井がメキシコ仕込みのテクニックで王者を攻略するのか?注目の一戦のゴングが鳴り響く!

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