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[立ち話]2021.2.25

桑原拓「力の差を見せつける」

 日本フライ級8位の桑原拓(25=大橋)は3月11日に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.76」スーパーフライ級8回戦で2018年全日本フライ級新人王の湊義生(22=JM加古川拳)と対戦する。豊富なアマチュアキャリアを積んで2018年5月にデビューした桑原は、ここまで7戦全勝(4KO)と順調なキャリアを重ねている。拳を交える湊は、強豪相手にも臆さない気持ちの強さが売りでノンタイトル戦だが非常に興味深いカードだ。
 昨年の7〜9月にはWBA(世界ボクシング協会)バンタム級スーパー王者、IBF(国際ボクシング連盟)同級統一王者の井上尚弥(27)やOPBF東洋太平洋バンタム級王者の井上拓真(25)といったトップ選手とのスパーリングで腕を磨いていた。
「充実した練習ができている」
 井上兄弟と拳を交えた桑原は「向こうの方が階級も上だし、それなりに手加減してもらったと思う。相手のパンチを見切る作業から入るが、パンチに反応できないことが多かった。ジャブひとつとっても呼吸を読まれていて、息がフッと抜ける瞬間にノーモーションでストンとパンチを合わせられる。なんでパンチをもらったのかわからない。2人とも次元が違う強さだった」と強さを説明した。
「びっくりするくらい成長している」
 2019年12月以来、約1年3ヶ月ぶりのリングに上がる桑原だが「試合がないことにより、しっかりと練習ができてパワーがついて自分でもびっくりするくらい成長している。体つきも変わった。スパーリングでも倒すつもりでやっている」と成長に手応えを感じている。
「打たせずに打つ」
 桑原は、「若くて勢いに乗っている」と湊の印象を語ると、「自信満々で勝ちにくると思うのでどんな展開になっても対処していく。パンチを狙いすぎず、判定勝ちでもレフェリーストップでもレベルの差を見せつけたい」と、意気込みを語った。

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