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[PCR検査]2020.7.16

今夜試合の4選手ら10名はPCR検査陰性

 日本スーパーライト級タイトル戦が16日、後楽園ホールで2試合限定で開催されるフェニックスバトルの第1戦目で行われる。言わずと知れたファン注目のビッグマッチ。チャンピオン井上浩樹(大橋)に挑む永田大士(三迫)が勝てば、三迫ジムに現役6人目の日本チャンピオンが誕生することになる。これは、ひとつのジムに所属する現役日本チャンピオン数の日本記録を更新することとなる。



大橋ジムvs三迫ジム

 記録の話を持ち出したのは、細かな説明を省くためだが、関係者も注目しているのは、いま最も勢いのある2つのジムに所属する選手が「WITHコロナ」初戦で激突することだろう。本当の意味で特記すべき点は、井上尚弥・拓真兄弟を筆頭に多くの注目選手達が切磋琢磨する横浜の名門大橋ジムと現役日本王者5人が所属する東京の老舗三迫ジムが、それぞれジムの威信をかけてボクシング再開の初陣を迎えることだろう。

無観客試合がどう左右するか?

 ボクシングは対戦型の個人競技だが、F-1レースのワークスと同様にセコンドというチームを形成している。コロナ禍でトレーニングや体調管理も万全ではなく、平時とは全く異なる環境下で試合を迎える選手達の仕上がり具合と同様に各ジムの力量も試される。選手がトレーナーと個別に契約を結んで、マネージャーやマッチメーカーと試合ごとに契約を結ぶアメリカとは違って、所属ジムがトレーニングからマッチメークまで一元管理することで、選手がトレーニングに集中できる環境を整える日本独特のジム制度も真価が問われる。

ボクシングPCR検査導入開始

 コロナによる度重なる試合延期や平時とは異なる練習環境の中、選手達の仕上がり具合も気になる。そして、無観客試合という特殊な檜舞台。慣れ親しんだ後楽園ホールだが、いつもと違う声援の無いリング。プロ野球などに続き今回からプロボクシングも試合前のPCR検査が実施された。昨日の前日計量前に行われたもので、2試合目に登場するOPBF東洋太平洋フェザー級チャンピオン清水聡(大橋)と挑戦者の殿本恭平(勝輝)を含め、出場選手4人とチーフセコンド4人、レフェリー2人の計10人は全員陰性だった。さあ、待ちに待った試合開始のゴングは今夜18時。蘇れ、ボクシング!


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