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[レクチャー]2020.4.13

山田武士氏がコロナ用練習メニューを公開

 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、日本ボクシング協会からの通達を受けて東日本地区の各ジムは休業しているジムが多く、選手は自主練習を余儀なくされ、スパーリングやミット打ちができずロードワークや自宅での筋力トレーニングを中心に先が見えない中で調整する日々が続いている。
 そんな中、元日本スーパーバンタム級王者の田村亮一(32)をはじめ多くのプロ選手やキッズボクサーを抱えているJB SPORTSジムでは、山田武士代表(47)が毎日練習メニューを考案し、一人ひとりとLINEと動画でのコミュニケーションを図っている。「直接会って指導することはできないが、選手は楽しそうにやっている」と前向きに取材に応じた。
LINEと動画でやり取りしながらアドバイスを送っている
 山田氏は「自主練習だけでは、よほどメンタルが強くないと飽きてしまい、ストレスが溜まっていくのではないか」と考えて、4月上旬から練習メニューを毎朝8時にプロ選手や練習生にLINEで送っている。選手は、夕方にその課題をこなし動画で撮り送信。山田氏は送られてきた動画をチェックして個々にアドバイスする方法を取っている。
毎日課題を与えて一緒に頑張る
 さらに、山田氏が自ら動いて20秒ほどのお手本動画を送っている。山田氏からの課題はロードワーク、シャドーボクシング、フィジカルトレーニングとメニューは豊富だ。選手からの質問も随時受け付けている。
 選手たちからも「今日のメニューもキツいですね!やりがいがあります!」と感想が寄せられ楽しんで練習しているという。
選手一人ひとりとやり取りしている
 山田氏は「特にうちのジムは合同練習なので、シャドーボクシングなどは時間も限られていて、しっかり見てあげられていなかった。今はこの時間を利用して、より選手たちとコミュニケーションを取ることができている」と収穫を口にした。
しっかりと追い込めている
 タイトルマッチを控えている日本バンタム級1位の澤田京介(32)は「自主トレだが、内容が共有されているので毎日しっかりと追い込めている。今はジムワークはできないが、良いトレーニングができている」と充実感を口にし感謝している。
頭を使わせるトレーニングをさせている
 「ジムに行って働いていない分、メニューを考えて送っているのだが新たな発見もあって面白い」とも語った。「自宅でのトレーニングなのでサンドバッグもなくて、シャドーボクシングだけの練習なので、頭を使って考えながらやるメニュを考えている。例えば右ストレートだけでも何種類もありますから」と、"テレワーク"での練習に積極的に取り組んでいる。

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