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[プロテスト]2020.2.21

ヘビー級の救世主が京太郎撃破を宣言!

 アマチュア5冠、戦績51戦42勝(19RSC)9敗の実績を残した但馬ミツロ(25=緑)が21日、東京・下北沢の金子ジムでB級(6回戦)プロテストを受験し合格した。報道陣の囲み取材に応じた但馬は「日本で動物的に一番強い奴らを全員ぶっ倒す」。「京太郎選手(藤本京太郎/角海老宝石=元世界ヘビー級ランカー)、上田選手(上田龍/日本ヘビー級王者)と連続で戦ってもいい」とヘビー級への殴り込み宣言をした。
スピード差を見せた
 18オンスのグローブでA級ボクサーの大和藤中(34=金子)を相手に3ラウンドのスパーリングを披露した但馬は速いジャブから右ボディストレートをヒット。前に出てくる藤中の動きを見切ると右クロス、左ボディを決めた。その後も足を使い距離を取りながらノーモーションの右ストレートを決めて大物感を漂わせた。
 同じ体重の相手が見つからず実際に拳を交えたのは、2018年10月の福井国体を優勝して以来約1年5ヶ月ぶり。スパーを終えた但馬は「今日はテストに合格するために技術を見せた。ピークが100だとしたら今日は30くらいの力」とコメントした。
緑ジムからデビュー
 長らくアマチュア重量級のトップを張ってきた但馬は東京五輪を目指していたが、福井国体で怪我をしたために2018年11月の五輪予選を辞退。「悩みに悩んだが元々の目標だったプロの世界を目指そう」と決意した。母がブラジル人で自身もブラジル国籍の但馬は「母(マリアさん)が住んでいる愛知でボクシングをしたかった」とこれまで世界王者2名を輩出している名門・緑ジムの門を叩いた。
 合格を言い渡された但馬は「ボクシングを始めてからパソコンで見ていた憧れのプロボクシングの入り口に立ったことは感慨深い」と喜びを噛み締めた。
左:松尾敏郎会長 右:堤正之トレーナー
 但馬のスパーリングを見守った松尾敏郎会長は「これまで見てきた中で一番の逸材」とベタ褒めすると「認められるのであれば」と前置きした上で「デビュー戦は京太郎と戦って2戦目で日本タイトルに挑戦させたい」と青写真を描いた。
ゴールは米国のリング
 但馬は「ベスト階級はクルーザー級だと思うが、まずはヘビー級にいる2人をぶっ倒してから考えたい」と言うと「強いだけではないところを見せていきたい。片っ端から倒していって伝説を作る」と堂々と言い切った。
 現在の体重は120kgだが「デビュー戦を予定している6〜7月には100kg弱に絞ってリングに上がる」。「デビュー戦ではパンチが見えないくらい仕上がっていると思う」と最後までビッグマウスは止まらなかった。
ヘビー級が面白くなる!
 ランキングを見渡してもランカーが2名と人材不足が顕著なヘビー級だが面白い存在がやってきた!デビュー戦のパフォーマンスに注目が集まる。

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