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[前日計量]2019.11.14

近藤明広「ジョーのように灰になる」

 元日本ライト級、WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の近藤明広(一力)が日本ライト級2位の柳達也(伴流)と明日15日、後楽園ホールで開催される「A-sign.Bee.24」でライト級超の62.5kg契約8回戦で拳を交える。
 2年前に世界戦を経験した近藤は、今年2月のIBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦、7月のオープン戦と連敗を喫し、世界再挑戦への道が大きく後退。だが、「自分で納得する試合がしたい。まだすべてを出し尽くしていない」と再起を決意した。
34歳の近藤はまだ燃え尽きていない
 都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた前日計量をリミットの62.5kgでパスした近藤は、これまで何度もスパーリングで手を合わせきた柳について、「打ち合いも足を使ったボクシングもできる引出しの多い選手。対応力がもとめられる」と評価し、「普段は仲が良いので試合が決まってビックリした。やり辛さはあるが勝ちに行く。まだ自分は燃え尽きていない。あしたのジョーじゃないが灰になりたい」と、残り少ないボクサー人生を全うする覚悟を示した。
近藤さんは乗り越える壁と柳
 一方、近藤を乗り越えるべき壁と表現した柳は、200gアンダーの62.3kgで秤を降りると、「近藤さんに対して苦手意識はあるが、この試合、勝つ勝たないでは大きく違う。勝てば次のステップにいけるはず」と闘志を燃やした。
左:池田 右:石脇
 また、セミで行われるスーパーライト級8回戦、日本同級15位の池田竜司(T&H)vs石脇麻生(寝屋川石田)は、池田が100gアンダーの63.40kgで一発クリアしたのに対し、昨年度新人王ライト級西軍代表の石脇は400gオーバーするも、2度目の計量をリミットでパスした。
再起を図る池田
 今年7月に日本王者の井上浩樹(大橋)に挑み、5回TKO負けで敗退した池田は、一度はボクシングを辞めようと地元の広島に戻っていたが、「まだやり残したことがある」と再起を決意。「タイトルに向けて練習してきたことを継続すれば、1年、2年後には変わっているはず。相手は関西のホープ的な存在だが、勝って次に繋げる」と言葉に力を込めた。
勝って日本ランキング入りする
 続けて2連勝と勢いづく石脇は、「家の体重計でアンダーだったので油断しました。でもコンディションは良いし、後楽園ホールは3度目なので変な緊張はない」と笑顔を見せ、日本ランク奪取に向け「どんな形でもいいので絶対に勝つ。できれば豪快に倒してホールのお客さんにアピールしたい」と拳を固めた。

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