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[試合後談話]2019.10.26

シーソーゲームを制したのは?

 日本バンタム級1位の澤田京介(31=JB SPORTS)と同級2位の田中一樹(26=グリーンツダ)が26日、後楽園ホールで開催された「日本王座最強挑戦者決定戦」に出場。来年のチャンピオンカーニバル出場を懸けて激しいペース争いを繰り広げた。
澤田が挑戦権を獲得した
 前後の動きを意識しながらステップを刻む澤田に対し、田中はジリジリと距離を詰めると左フックを好打。さらに右ボディをヒットし好スタートをきった。3回、澤田はリズム感のある攻撃で攻め込むとワンツー連打でペースを奪い返すが、4回は田中が左フックから右ストレートを決めて挽回した。5回、澤田は右フックで腰を沈めるが偶然のバッティングで右目上をカット。終盤は一進一退の攻防を繰り広げたが、有効打で上回った澤田が最大4ポイント差をつけて勝利した。
相手は上手かった
 14連勝で来年のチャンピオンカーニバルにコマを進めた澤田は、「距離が噛み合わなくて把握するのに時間がかかったが中盤くらいで立ち直った。できは良くなかったが勝てて良かった」と安堵の表情を見せた。
チャンピオンの鈴木悠介(三迫)とは13年4月のデビュー戦で対戦し判定負けを喫している。澤田は、「次の相手、何としても負けられない」とリベンジを誓った。
倒されるパンチではなかったが…
 一方、後半の失点が響き涙を呑んだ田中は、「初回に効かせることができたが、いつもそこで攻め急ぎ、やられているのでセコンドの指示を聞いて慎重に攻めた。最後まで気持ちを切らさず冷静に戦えたが、頭をもっていかれて正面に立った時に細かいパンチをもらって見栄えが悪かった」と冷静に試合を振り返った。
鈴木悠介(三迫)
 この試合をリングサイドで観戦した日本同級王者の鈴木は、「良い試合でした。澤田選手は何でもできる器用なタイプだが打たれ弱いなと思いました。次に戦っても自分が勝ちます」と返り討ちに自信を示した。
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