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[試合後談話]2019.3.22

鹿児島から参戦の中野ウルフが魅せた

 日本フライ級9位の中野ウルフ(35=橋口)が22日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイト.89」のセミファイナルに出場。スーパーフライ級8回戦で住友将吾(31=RK蒲田)と対戦した。試合は後楽園ホール初登場のサウスポー中野が左ストレートをボディに伸ばし先制攻撃を仕掛けた。
中野が鮮やかに倒した
 攻め立てる中野に対し、住友は打ち終わりに左フックを決めて対抗。2回、中野はスピードを活かしサイドに動きながら上下にパンチを散らした。すると3回、中野は前に出る住友にワンツーで腰を沈めると、パンチをまとめてダウンを先取。4回にも左ストレートでダウンを奪い試合を終わらせた。
力を出し切ることだけを考えた
 控室に戻ってきた中野は、「3回までは様子を見るつもりだったが、思っていたより相手が前に出てこなかったので、初回が終わってからセコンドからGOサインが出た」と話すと、「後楽園ホールという名前にビビッて最初は緊張したが、リングに上がったらお客さんの声援が熱くて楽しくできた」と会心の勝利に笑顔を見せた。
 この試合に向けて元WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥(本田フィットネス)との出稽古スパーで実力を磨いた中野は、「フェイントや駆け引きなど細かい技術を学ばせてもらった」と感謝の気持ちを言葉にし、「チャンピオンは強くて上手いが、ここまできたらタイトルマッチをしてみたい」と日本フライ級王者の中谷潤人(M.T)への挑戦に意欲を示した。
ランキングに見合った力をつけていきたい
 選手時代以来、約15年ぶりに後楽園ホールにリングに上がったという橋口勇樹会長は、「最初は自分も緊張したがよくやってくれた。日本ランカーになって自信をつけているメキメキ強くなっている。勝って本当に良かった」と愛弟子の成長に目を細めた。

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