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[ニュース]2011.1.26

内山、貫禄の必勝宣言

 今月31日に3度目の防衛戦を控えるWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)が25日、都内のワタナベジムで公開練習を行った。2度の世界王座防衛から湧き出る自信の表れか、王者・内山は貫禄漂う表情で姿を表した。
会見の模様
 公開練習前に渡辺会長と並び、内山がここまでの調整具合を語った。「ソリスを想定してスパーをして来たが、ここまで合計で150ラウンドですか。サウスポーとはその半分。延期の影響は20日位だからないです。多くのサウスポーと練習が出来た」と、変更に関しては問題無いとした。また、挑戦者三浦の印象を尋ねられ「パンチも気持ちも強い選手。同じ日本人。負けたくないって気持ちが強い。プライドの対決になると思う。最後は自分の手が上がる信じている。KOを望む声もあるが、勝つことだけを考えている。勝つ自信は100%!」と、自信みなぎる表情で必勝を宣言した。
 内山の必勝宣言を受け、渡辺会長は「ここまで良いでき。試合でも一戦一戦成長している。変更も直ぐにモチベーションを切り替えて頑張ってくれた。本当に心強い」と全幅の信頼を置くコメント。好例となった試合予想を求められ「三浦選手は戦績的には小堀選手の1敗だけ。粘り強い選手だと思う。今回は読み難いが、今年最初だしKOして欲しい。日本人同士で2ラウンドとしたいがテレビの関係もあり、7ラウンド位で」と、三浦を高評価するもKO決着を予想した。これに内山は「いつも言っているが、KOにこだわらず勝つことだけ考えて。あとは会長の予想が当たるように頑張ります」と答え、笑顔を見せた。
シャドーで汗を流す内山
 公開練習に移り、内山は軽めのシャドーながらもサウスポー対策からか、右ストレートから入る場面が目立った。スパーリングでは横浜光ジムの石井会長代行の視線の突き刺さる中、サウスポーのミドル級、齋藤志朗選手をパートナーに2ラウンドを行った。
ストレートを打ち込む内山
 内山はジャブで相手の出足を止め、ワンツー連打で齋藤を防戦一方にするなど、終始ジャブでコントロールしワンツー・右ストレートを打ち込んでいた。パートナーを務めた齋藤は「プレッシャーがハンパじゃない。スパーも週1位でやっていたが。パンチはミドル級の選手の方が当然ありますが、内山さんは的確に急所へ捻じ込んで来るんでキツイです」と話した。
報道陣の見守る中
 スパーを見た石井会長代行は「初めて内山選手のスパーを見ました(笑。素晴らしい。攻防共に完成度の高いボクシング。細かい連打も体をズラして打ち、右アッパーも多様して。特にこれといってサウスポー対策は感じられなかったが、パートナーのパンチがヒットし、"オッ!!"て言う場面もあった。三浦もパンチはもらうが、急所にはもらわない。相打ち覚悟で打っていったら楽しみかな。でも今日は公開練習だから(笑。当日は充分に警戒します」と、内山の完成度を評価したが、ウィークポイントもあると語った。
既に万全の内山
 開催日時延期、対戦相手変更も、王者・内山は「日頃から、いつでも試合が出来るように調整して来たので問題ない。どんな状況になっても、シッカリと対応出来る練習もしてきた」と、コンディション、モチベーションともに万全であると語り、早くも臨戦態勢に入っていた。

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