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[試合後談話]2016.7.31

大阪で重量級対決

 大阪市内の住吉区民センターで31日、六島ジムのイベント「610BOM-BA-YE.8 」が開催された。メインイベントでは東洋太平洋スーパーウェルター級王者の細川貴之(30=六島)がタイトル6度目の挑戦となる斎藤幸伸丸(37=輪島S)を相手に初防衛戦に臨んだ。
王者のドロー防衛
 試合は、2度のダウンを終盤盛り返した細川がドロー防衛。序盤、サウスポーの細川が右ジャブで先制するも、追う挑戦者の斎藤が大きなフックをヒットし応戦する。2ラウンド、細川が一瞬ガードを下げたところに斎藤の渾身の左フックがヒットし細川はダウン。しかしここは立ち上がった細川、リングを大きく回りこのラウンドをしのぐ。4ラウンド終了時点での途中採点は3者とも挑戦者の斎藤を支持。中盤もペースを作れない細川は8ラウンド終了間際に2度目のダウンを奪われる。8ラウンド終了時点での採点も斎藤が支持される。残り4ラウンドで挽回したい細川は9ラウンド、コーナーに詰められたが左右の大きなフックを振るいポイントアウト。そのまま終盤までこのペースで持ち込みポイントを集めた細川が辛くもドローで初防衛に成功した。
斎藤またあと一歩及ばず
 試合後、細川は「3日前に39度の熱が出て最終調整に失敗してしまいました。でもホンマ、ドローでも防衛できてよかったです」と安堵の表情をみせた。「こんな試合をしているようじゃ、世界なんて恥ずかしくて言えないので、もう一回会長の話をしっかり聞いてやり直したいと思います」と反省を口にし会場を後にした。
枝川孝会長
 枝川孝会長は「2回のダウンを挽回してのドローはよかったと思う。今までの細川やったら8ラウンドの途中採点を聞いて諦めてたかもしらんからな。まあ、ボクサーとして成長したんちゃうかな」と及第点を与えた。「細川の試合でこんなにお客さんが盛り上がったんは初めてちゃうかな、それはプロモーターとしては嬉しいことやね」と笑顔だったが「まあ、まだ人間としては俺はあいつのことが未だに嫌いやけど」と仲直りはまだ先のようだった。
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