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[試合後会見]2016.7.28

伊藤雅雪のV2戦

 昨年12月以来、7ヶ月ぶりの試合となるOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(25=伴流)の2度目の防衛戦が28日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで行われた。挑戦者の同級15位アーニー・サンチェス(24=比)を相手に進化したという左で世界をアピールすることはできたのか?
 この試合は30日(土)、27:40〜28:40、フジテレビ(関東ローカル)で放送予定。
勝利にも不満顔
 試合は初回から伊藤のジャブが面白いようにヒット。サンチェスを後退させると左ボディからのコンビネーションでダメージを与えた。流れは伊藤だが、サンチェスも鋭い右ストレートで対抗。4ラウンド終了時の採点は40-36が2者、40-37が1者で伊藤がリード。劣勢のサンチェスは時折放つ右アッパーで伊藤の腰を沈め粘りをみせたが、伊藤は丁寧なジャブで立て直しを図るとその後もポイントを重ね、8ラウンド終了時には6〜8ポイント差を付けた。9ラウンド、伊藤はコーナーに詰めてラッシュするとサンチェスは防戦一方。11ラウンド、左ボディからの連打でストップに持ち込んだ。
イメージするような試合ができなかった
 序盤から主導権を握るもフィニッシュに時間がかかってしまった伊藤は「良くない試合をした。中盤に集中力が切れてしまった。連打のバランスが悪いのとワンパターンになり過ぎてしまい世界に向けてはアピール不足だった」と反省しきり。しかし、「左を出し続けることができたのとストップまで気持ちを持っていくことができたのは良かった」と感想を口にした。負傷した右手首は問題ないという伊藤は「年内にもう一度、勝てるかどうかわからない、ファンが認めるような相手と試合がしたい」とビッグマッチを希望した。
まだ試合を続けることができた
 一方、挑戦者らしく最後まで勝負を諦めなかったサンチェスは「ストップが早い。ギブアップしていないので伊藤と再戦したい」と強気なコメントに終始した。
内藤律樹(24)
 この試合を観戦した前日本同級王者の内藤律樹(24=E&Jカシアス)は「(伊藤は)右に頼らなくなったし自分から試合を作るようになり間違いなく上手くなった」と評価。「もし、自分が戦うとしたらここはパンチが当たるなと言う場面を見つけた。機会があるならまたやりたい」 と昨年2月に一度対戦した(内藤の判定勝ち)の宿敵とのリマッチを歓迎した。
採点表

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