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[試合後談話]2014.11.3

試合後の和毅&興毅

 1日(日本時間2日)、WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(23)と、兄の元世界3階級制覇王者、亀田興毅(27)が米国イリノイ州シカゴのUICパビリオンのリングに上がった。和毅は暫定王者アレハンドロ・エルナンデス(28=メキシコ)とのWBO内統一戦、興毅は元世界ランカーのオマール・サラド(34=メキシコ)との116ポンド(約52.6キロ)契約10回戦に臨んだ。試合後、両者は今後のことを中心に興味深いコメントを発した。
アメリカデビューは上々
 興毅は3度の世界挑戦経験を持つサラドに4回2分21秒KO勝ちを収めた。約1年ぶりの試合ということで序盤は硬さが見られた興毅だが、徐々にペースをつかむと相手のボディ、顔面に的確なパンチを叩きこんでいった。3回にボディでダメージを与えると、迎えた4回、相手の腹に強烈な左ボディブローを浴びせダウンを奪った。しゃがみ込んだサラドは10カウント以内に立ち上がることができなかった。試合後、興毅は「最初は1年ぶりの試合ということもあって、自分でも硬いのがわかった。試合に慣れ始めたころに試合が終わったので、もう少し長く試合をしたかったというのが正直な気持ち。アメリカのデビュー戦でいい勝ち方ができたのは良かった。今後はスーパーフライ級でナンバー1を目指して行きたい。これからが自分のボクシング人生最終章のスタート。自分がどこまで行けるのか挑戦していきたい」と話した。
次はビッグマッチ
 和毅の試合はセミファイナルで行われ、エルナンデスに対し2-1(115-113、115-113、113-115)で判定勝ちし、3度目の防衛に成功した。試合は和毅がジャブを中心としたスピーディーなボクシングで相手を圧倒。序盤を支配すると、左ボディブローや右ストレートを中心としたコンビネーションでエルナンデスをロープにくぎ付けにする場面もつくった。中盤から終盤に積極的に出てきたエルナンデスに盛り返される場面も。10回には左瞼をカットし、視界をふさがれる苦しい状況に立たされたが、最終回には積極的な攻撃からの右ストレートのカウンターでクリーンヒットを奪い、試合を決定づけた。しかし、判定は僅差のスプリット・デシジョンとなった。ポイント上は僅差となったが、試合を放送した米国のTV局ショータイムの採点では大差の判定で和毅が支持された。また、エルナンデスの地元メキシコのTV局も、エルナンデスを支持したジャッジに異議が唱えるなど、内容面では文句のない勝利といえるものだった。
判定勝利
 試合後の和毅は「判定はジャッジの見解だから自分は納得している。序盤にいいパンチが何回も当たったけど、相手がタフだった。相手は予想どおりいい選手だった」と、まずは試合を簡単に振り勝った。そして「試合終盤に自分のキャリアで初めて目をカットしたけれど、これもいい経験になった。これからの試合で今日の経験が生きてくると思う。次の試合に関してはまだ決まっていないが、自分はプロモーターに決められた試合をするだけ。これからも強い選手と試合をして、みんなに認められるボクサーを目指していきたい」 と、今後に目を向けていた。戦績を31戦全勝(19KO)に伸ばし、3度目の防衛に成功した和毅にはWBA王者ジェイミー・マクドネル(英)との統一戦のプランが浮上しており、今後の動向が注目される。

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